歯が変色している…
虫歯を放置している…
痛みが無くなった?
歯の神経が死んでしまう原因や、なぜ変色してしまうのかなどについてまとめました。
①歯の神経が死んでしまってる可能性のある症状
②歯の神経が死んでしまう原因
③放置してしまうとどうなる
④治療法・色を戻す方法
①歯の神経が死んでしまってる可能性のある症状
●歯が痛む・しみるなどの症状が無くなる
歯の神経には外部から受けた刺激を痛みとして脳へ伝える動きがあります。
そのため、歯の神経が死んでしまうと歯の感覚がなくなるので外部から刺激を受けても痛む・しみるを感じなくなります。
●歯の色が変色する(黒ずんでみえる)
歯の神経が死ぬと歯の血管も一緒に死んでしまうため、酸素や栄養が行き渡らなくなります。
そうすると、歯の象牙質(内側)に含まれているタンパク質が劣化して、歯が黒っぽく変色していくことがあります。
●歯の根元の歯茎が腫れる
細菌感染(虫歯や歯周病など)によって神経が死んでしまった場合、細菌が歯の根っこまで広がり、根の先に膿の袋を作ることがあります。
膿の袋ができると歯の根元の歯茎に腫れがみられます。
②歯の神経が死んでしまう原因
●虫歯
歯の神経が死んでしまう原因として最も多いのが虫歯です。
虫歯が歯の奥まで進行し、細菌が歯の神経に感染するとやがて神経が死んでしまうのです。
また、虫歯の治療をした人も注意が必要です!
虫歯が神経ギリギリまで進行していて、歯の神経は取らずに詰め物をする治療をした場合、後に細菌が徐々に神経に感染して痛みを感じることが無く歯の神経が死んでしまうことがあります。
●歯周病
細菌が歯と歯茎の間の歯周ポケットから歯の内側の神経に感染拡大をすると神経が死んでしまうことがあります。
また、重度の歯周病は歯周ポケットが深いため、ポケット内の細菌が根管を通じて歯の神経へ感染しやすくなります。
●歯への衝撃(外傷)
転倒や衝突などにより歯に強い衝撃が加わると、歯の神経が死んでしまうことがあります。
歯への衝撃は歯を打った(外傷後)直後に異常がない場合でも、時間が経ってから神経が死んでしまう場合もあるため要注意です!
●歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力が持続的に伝わると、歯の衝撃により神経が死んでしまう場合があります。
●噛み合わせ
噛み合わせに問題があり、常に上下の歯が強く当たっていて歯に亀裂やヒビが生じた場合、虫歯と同じように隙間から細菌が侵入して神経が炎症を起こしやすくなります。
③放置してしまうとどうなる
歯の神経が死んでしまった状態を放置してしまうと…
・歯の根の先まで炎症が拡大
・歯茎の腫れや痛みが起こる
・死んだ神経の腐敗が進む
・骨髄炎(顎の骨にまで炎症が拡大する)
・歯の細菌が全身に送られて、敗血症を引き起こす
・上顎洞炎(蓄膿症) 上の奥歯から細菌が鼻の両側にある”上顎洞”という場所に広がることで起きる
場合によっては手術が必要になったり、敗血症など命に関わる症状を引き起こす恐れもあるので、放置は危険です!
④治療法・色を戻す方法
●根管治療
死んでしまった歯の神経は元に戻るはありません。
そのため、歯の神経を除去する根管治療をすることが多いです。
細菌に感染してしまった神経を取り除く⇨根管内を洗浄・消毒して薬剤を詰める⇨被せ物をつける
の手順で治療をしていきます。
●歯茎がひどく腫れてしまっている場合
まずは、腫れている部分を切開して膿を排出し、切開した部分や歯周ポケット、歯根管の穴から薬を入れて洗浄する処置です。
痛みが改善した後に根管治療や歯周病治療を行います。
●ブリーチング
神経が死んだ歯の変色に用いられるホワイトニング。
根管治療が終わった後、歯の内部に専用のホワイトニング剤を詰めて内側から白くしていきます。
●被せ物(セラミック)
歯の周辺を削って、白い被せ物を被せて歯の色を改善する。
●ラミネートニベア
「歯の付け爪」のことで、前歯の表面を少し削り、薄いセラミックチップを貼り付けて色を色や形を修復していきます。
●歯のマニキュア
歯の表面に専用のマニキュアを塗り白くします。
歯の神経が死んでしまう原因や治療法などについてまとめてみました。
死んでしまった状態での放置は命にもかかわったり、手術が必要になったりと大変危険です。
思い当たる症状があれば歯科医院でしっかり受診しましょう。